クルバニ屠殺現場実況報告（１）「１２月２１日」カマルと一緒に。

７：５５A.M.シャンティ・ナガルのマンションの駐車場。
　すでにきのうからか、二三日前からか１５頭あまりの牛がつながれている。ヤギが悲鳴を上げ始めた。屠殺された牛の隣の牛はそわそわして落ち着きがなくなってきた。
８：２０A.M.カマルのチームは六人。正中線にナイフを入れる、カマルの仕事だ。まだ殺されていないヤギ達が騒ぎ出した。牛の皮は手早くめくられてきた。
8:09A.M.マンションの住人がイスラムの正装をして自分の牛の屠殺の支持をしに、色々な小道具を携え降りてくる。一頭目の牛の皮は全体からむかれた。
8:19A.M.後は部分部分に解体していくだけである。
8:20A.M.前足とスペアリブ部分ははずされた。
8:21A.M.最初に４本の足のひざから下は「ネヘリ」と言ってゼラチン質のおいしい料理になる部分がはずされた。他の解体された各部分はござを３枚敷いたうえに「まな板」代わりの木の切り株を五つ置いて、カマル以外の五人が細かく「ぶつきり」にし始めた。