2008年8月1日金曜日

犬語を話そう       今回の恋季節は長いなあ?

今回の恋季節は長いなあ?


【1】 【北欧コラム】犬語を話そう
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カーミング・シグナルという言葉をご存知でしょうか?

ご存知という方は、ズバリかなりの「犬通」ですね!



カーミング・シグナルは、


犬が自分自身や周囲を落ち着かせるために取る
動作や行動のことです。


犬の気持ちを読み取り、行動を理解するのに
非常に役立つもので、


ドッグトレーナーやインストラクターなら
「知っていなければお話にならない」と
言ってもいいほど重要な


世界基準の知識です。



そんなカーミング・シグナルを発見し、
世界に向けて発表したのは、


北欧ノルウェーの女性ドッグトレーナー、
トゥーリッド・ルーガスさんです。


私は来日されたときにお会いしました。



犬は非常に社会性が高く、
カーミング・シグナルを使うことで、
無駄な争いを避けています。


カーミング・シグナルは
決して大げさな動作や行動ではなく、
知らなければ気づかないほど自然なもの。


あくび、
地面の匂いを嗅ぐ、
体を掻く、
視線をそらす


といったことです。


他にも、


相手(他犬)に弧を描くようにゆっくりと近づく、
犬や人の間に入る、
伏せる


という行動もあります。



例えば、

抱っこしたときや、
かわいくて愛犬の顔に自分の顔を近づけたとき、
愛犬が「あくび」をするのを見たことはありませんか?


人にとってはなんでもない行動、
愛情から起こす行動ですが、


犬は不安や恐怖を感じる距離に
人が入り込んできたので、


「あくび」というカーミング・シグナルを出して、
自分を落ち着かせようとするのと同時に
私たちに「そんなに近づいたらチョット怖いよ」と
伝えています。


家族で仲良く並んで座っていたりすると、
犬が間に入ってくることもありますよね?



これもカーミング・シグナル。



群れの仲間が異常に接近している!
ケンカが起こるかも!と思い、


「自分が両者の間に入る」ことで、
両者を落ち着かせようとしているのです。



カーミング・シグナルは

「落ち着こう」「落ち着いて」
「ちょっと怖いよ」という気持ちを表現している

「犬の言葉」。



飼い主がそれに気づき、
その場から離れる、その行動をやめるなど、


上手に対処することができると
犬はとっても安心して生活ができます。


自分の言葉を理解してもらえるので
飼い主への信頼もアップ!


実はこのカーミング・シグナル、
人も真似することで、
犬に「落ち着いて」と伝えることができると
言われています。



例えば、


他犬が苦手な愛犬と散歩をするとき、
前から犬連れの人が近づいてきたら、


自分が向こうから来る犬や人と、
愛犬との間に入るようにします。


これだけでも、犬の安心感が増します。


リードを短く持って、弧を描くように、
少しでもいいので距離をとりながら
相手とすれ違うとなおいいですね。



外で出会うワンちゃんにも
ぜひ「犬語」で話しかけてみましょう。


犬に近づくときは、


動作はゆっくり、
直線的に近づかない、
視線をそらす


ということで、
「緊張しないでいいよ」と伝えてから、
そっとこぶしを犬の顎の下あたりに
差し出してみてください。


犬がくんくん匂いを嗅いでくれたら、
それが「こんにちは」のあいさつです。


「この人、他の人と違ってやさしいな」
「お!?この人犬語が話せるんだ(^^)」


なーんてワンコに思われるかもしれませんね。

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