2013年2月16日土曜日

4046 やってもいない研究の論文を書いてみることにより、
見えていなかった問題を見つけ、
新しいテーマを発見するメソッド

France タンザニアの17年収監男はロマーニアからイアタリアのローマまでは9時間で吹っ飛ばせると言っていたが、Google Mapで視るとロマーニアの隣にはセルビア、ハンガリーがそのあとクロアチアに入ってゼグレブに抜けるか、直接ハンガリーからゼグレブに入ってそのあとイタリアの北部に入るルートしかない。本当に9時間でロマーニアの無名の都市から、この名前が思い出せないが、ローマまで、ロマーニアを夜出発して朝にはローマのテルミナ駅に着くことが出来るのだろうか?

でもあの話はとても面白かった。2010年3月10日逮捕、翌日の11日にCentral Jailセンタージェイルに収監された僕は2,3日後かその翌日かははっきり覚えていないが、所轄署の尋問で3日間グルシャンタナ、グルシャン所で取調べがあった。中央刑務所に帰ってくると、このタンザニア人は「俺の隣に、ベッドが用意してあると」にっこり笑った。そのあとは一年以上の蜜月があり、これは仲がよかったということ、そのあとナイジェリア人のサケが来てこの仲は壊れた。  刑務所の中でも友達は出来る。これは本当の実感。でもかなり複雑な感情が入り込んでくる。10年以上ここにいる連中は誰も信じることが出来なくなっている。

国境にはユダヤ人絶滅収容所で有名なTimisoara,ティミソアラ しかない。あの都市はあの男の創作だったのか? うそを教えてもし僕が行ったとき、困るように18年間に溜まった恨みを晴らそうというのか。あいつの懲役は62年の収監予定。2012年12月7日の時点最新情報では僕と同じ弁護士ジャハンギールが3ヶ月の保釈契約、50万タカのジャミンコントラクトをしたということだった。これはパキスタン人のアフザル「彼は偽造インドルピーの罪、でも持ってきた1400万ルピーは本物と変わりなくバングラデッシュリザーブバンクの本物というお墨付きをもらっている。これは僕もこの目で確認した。」

やってもいない研究の論文を書いてみることにより、
見えていなかった問題を見つけ、
新しいテーマを発見するメソッド   これはTWITTER のなかにあった発想のひとつ。あのとき2年9ヶ月間、往ってもいないロマーニアの街から国境を越えてマフィアのベンツは突っ走る、深夜の国境を、国境警備隊の警備の隙を見計らって通り抜ける。その後は一路ローマのテルミナ駅へひた走る。ヨーロッパはすべて陸続きだ。これをバイロードという。今思い出したこの街の名前は多分バイブルに書いてある。バイブルの余白にびっしりと書き込んである、様々な夢想。出た後に出た後にと考え、そして2年9ヶ月もの間かかったこの期間。行ってもいない街の話でお互いを慰め、喧嘩をする必要も無いのに複雑に絡み合った焼きもちの感情から、コントロール出来なくなった刑務所の外国人房。
外側の世界では絶対に経験できない歪んだ人間関係。
今こうやってキーボードを叩いている自分が本当に助かったのか、それともまたなんかの罠に引っかかっているのか?自問する余裕も無いままに、この3ヶ月近くを過ごした。
人は何を最優先にして生きているのか。食べることか、自由か、何かに帰属することか、帰属するには宗教が一番優先するのか、宗教の無い民族日本人には何に帰属しているのか。会社、社会?家族?恋人?性の欲望?学習?お金か?
外側の世界ではこれらのどれに依存、帰属していようともそれは先進国では個人の問題。後進国では国が管理する問題。センタージェイルでは保釈寸前まで大きなお世話だが、誰が干渉してもいいこと。明日自分がジャミン、保釈なら明日はそいつの勝ち。新しいテーマとは?刑務所暮らしの間本当に基本的な問題を考えることになる。食べなくても生きていけるのか、眠らなくても生きていけるのか、友達がいなくても生きていけるのか、犬がいなくても生きていけるのか等々。どれもくだらない問いかけだが、中の世界ではとても重要。
中で日本に残したたくさんの猫たちの事を再三思い出したが、母親が名づけた「器量悪し」という黒猫はうちの家ではなく外に住んでいたんだが、こいつは「マンガ忍者ハットリ君」の中の意地悪黒猫とそっくりだなあ。刑務所の中にもたくさん猫がいる、犬はいない。犬はイスラム社会ではハグレ者である。ワンチャンはククレ、ククル、犬ッコロはクッタである。クッタラバッチャというのがよく言われる非難の間投詞です。所謂「バカヤロウ」です。なんかあったなあ、イスラムのけがれを意味する言葉。その中に犬は入るようです。犬が刑務所の中にいない理由は色々あるでしょうが、ひとつにはイスラム社会では表立って犬を可愛がれないと言う現実があります。僕は外国人ですし、キリスト教なのでまったく問題ありません


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ルーマニア ティミショアラの天気
7°C  とても寒いですねえ。寒さは僕にとって恐怖を喚起させます。喚起、カンキとは バングラ語で売春婦を表します。「売春婦の息子、カンキルプーラ」が日常的に使われるバカヤロウ。
ルーマニアのチャウシェスク首相はどこで首を吊られたのだろう?不老長寿の薬と療法を世界中から集めていた人物が自分の人民に捕まって首を吊られるとは、、、。人間の運命はすべて一寸先は闇といったところ。ヒトラーが復活して現代のドイツの代表的コメディアンになるという奇想天外の小説が現在ドイツでベストセラー。彼は未来を予知できたらしい、例えば30分後にここに爆弾が落ちるとかの。それくらいじゃないとカリスマには成れないよね。多分日本人とドイツ人の共通点、テクノロジーにも強いが不思議な事にも信奉がある。これは私日本人だから心底言えます。
   

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